穂高~槍ヶ岳 継続登攀プラン②4峰正面壁~北壁~Aフェース

3日目の目標は4峰正面壁松高ルートです。
涸沢からヘッドライトを付けて5・6のコルへ。振り返ると前穂が朝日に染まった姿を見せていました。

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奥又白谷へ下降し、雪渓がわずかに残るC沢出合をアイゼンを付けて登っていきます。見上げる4峰正面壁は威圧感たっぷりです。

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いよいよ登攀開始。松高ルートに取り付きました。前半は少々藪っぽいですが、3ピッチ目からは思いの外、傾斜も強く内容の濃いルートです。岩も穂高周辺の本ちゃんルートとしては硬い部類で、快適なクライミングを堪能できます。個人的には四級A0で済ましてしまうのはもったいないと思いました。フリーで行くと5.9~5.10a位のクライミングが楽しめます。岩質的にチョークはかなり有効でしょう。

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明日北壁~Aフェースに継続するためにビバーク装備を背負いクライミングとなりました。松高ハング周辺は奮闘的です。
ルートを登り終え4峰に向けて優しいクライミングを続けると良いビバークサイトを見つけました。明日登る北壁も目の前と素晴らしいロケーションです。

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四日目 北穂北壁~Aフェース
シュラフカバーで過ごした昨夜は寒かったですが、今朝も快晴に恵まれました。今日の核心はC沢の下降です。雪渓が少しだけ残ったガレ沢をロワーダウンと懸垂下降を織り交ぜながら下降しB沢へトラバース。敗退してこの悪い沢を戻ることは考えたくもありません。北壁へ取り付きます。

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それほど難しくありませんが傾斜はそれなりにあります。浮き石に注意しながらガバホールドをグイグイ登っていきます。上部のAフェースの肩に抜ける部分は更に傾斜は強まり高度感も抜群。豪快なクライミングを楽しみました。終了点は前穂高山頂です。

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奥穂まで縦走して涸沢に一旦下降します。
明日は全装備を担いで北穂へ。その後、滝谷を目指します。