友人と、瑞牆でのマルチピッチクライミングを楽しんできました。
今日のコンセプトはマイナールート継続登攀。
十一面岩奥壁ズルムケチムニー5P~一粒の麦6P~小ヤスリ岩~オマケで正面壁 右岩稜のラインを試登。
緑に囲まれたピークに立つ気持ちよさは、瑞牆マルチの魅力ですね。
先ずは奥壁、「ズルムケチムニー」という恐ろしげな名前のルートへ。
やけにチキンウイングを多用するルートで新鮮でした。
チムニー主体の5Pで奥壁ピークに立つことができました。
奥壁のピークは初めて来ましたが、いつも登っている正面壁や
小ヤスリ岩を見下ろしながら爽やかな風を受けられます。
取り付きに戻って次は、「一粒の麦 5.10+6P」へ。
取り付から登り始めると、2P目のクラックが見渡せます。非常に立派。
簡単だけど存在感有るチムニー、オフウィズスなど変化に富んだ
中間ピッチをこなして、最終ピッチでは気持ちの良いコーナークラックで
再び奥壁のピークに這い上がりました。
奥壁「一粒の麦」は、知られざる好ルートでした。奥壁の2ルートはビレイ点も含め一切ボルト、残地支点無しという潔さ。
隣の小ヤスリ岩では蒼天攀路を登るクライマーが。
カッコいい。。。「そうだ、小ヤスリ岩にも行こうぜ。」
奥壁下降路から直接、小ヤスリ裏のクラックに取り付きました。
小ヤスリ岩ピークへ。何度来ても良い所です。この周辺で一番お気に入りのピークです。
下降は豪快に蒼天攀路のラインを空中懸垂1発。「さあ、もー疲れたから帰りましょう」と言う友人をなだめすかして、正面壁の右端、右岩稜の
ラインを登りました。右岩稜ルートはカンテを行くラインどりでどうしてもリングボルトのお世話に
なりそうだったので、脇のクラックを繋げたりピークを迂回したりながら何とか前進。
かなりワイルドな状態でしたが1P目は中々内容のあるピッチでした。
白熊コル直下の垂壁取付まで登って本日は終了としました。この垂壁には
先日ジャンボが登った仲秋(5.12)があります。もう少し涼しくなったらやりたいな。
暗くなった頃、取り付きに戻りました。
去年何度もやった継続と比べると、1Pごとの強度もピッチ数も低いはずだけど、
マイナールートの継続は思いの外、疲れました。
迷って歩きまくったし、ワイド多かったし。そしてボルトを一切使わないクライミングは
頭も体も良く使って、心地よい?疲労と充実感に包まれるのでした。