瑞牆山 マルチピッチ クライミングガイド 継続編 調和の幻想~左岩壁~奥壁~小ヤスリ岩

お天気の良い平日。静かな瑞牆山で、熱く燃えるお客様と共にマルチピッチクライミングを行いました。
この夏に予定されている「滝谷出合~4尾根ガイド」の予行山行も兼ねてのガイディングです。
お客様のご依頼は、「ヘトヘトになるまでの継続登攀」
北アルプス等の山岳地帯のクライミングで本当の限界まで出し切ってしまったら
遭難してしまいますが、山岳地帯と比べるとアプローチが近く、
外的な危険の少ない瑞牆等で自分の限界付近まで登りこんでみるというのも貴重な経験になります。
もちろん、トレーニングとしても最適かと。

末端壁「調和の幻想 5.10a 5P」からスタート。
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軽やかな登りで順調なクライミングです。
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朝の涼しいうちに調和の幻想を登り終え、次は左岩壁へ。

左岩壁は、錦秋カナトコルート~後半は山旅79黄昏ルート 5.10a 5P
※山旅で山賊と読ませるらしい?
ギラツク日差しを受けながら登りだしました。
2014年8月6日瑞牆マルチ継続_00001

お客様はカナトコルートは登ったことがあったので、錦秋カナトコルートの2P目の5.10aを登り終えたら、
山旅79黄昏ルートへつなげました。このラインで行くと5.8~5.10aの岩登りが中だるみなしで楽しめます。
後半のライン取りも変化があって飽きさせません。
ワイドから高度感のあるフェースを登ると終了点。のんびりと一服しました。

モチベーションの塊の様なお客様、まだ余裕があるそうなのでお次は、
先日、再整備した奥壁の「(仮称)Joyful moment 5.9 5P」へ。

DSC01057-cr - ライン2

ほとんどのピッチが5.9程度と瑞牆のマルチとしては入門的なラインですがブッシュの登りもなく
スッキリとしたクライミングで、素晴らしいピークに立てるラインです。
あまりワイドクラックには慣れていないというお客様ですが、
初リービテーションを決めながら最終ピッチを上がってこられました。
ゼイゼイいいながらも、ニヤケながらクライミングするお客様の顔が印象的。

既に15Pを登ってきましたが、ガイディングは続きます。
最後の締めは、小ヤスリ岩へ(写真は帝王岩から見た小ヤスリ岩。正面のワイドクラックから登ります)。
小ヤスリ岩 帝王岩より
2P目は再びワイド。5.7とグレーディングされていますがワイドに慣れていないと結構悪く感じるはずです。
さすがにお客様も疲れが溜まってきて少々苦労しながら登ってきました。
めでたく、お腹いっぱいになったお客様と、小ヤスリ岩ピークを満喫して長い一日を終えました。

今回はお客様の奮闘によって通常ではありえない様な、ガイディングとなりました。
一日を終えて満足されたお客様の笑顔が嬉しかったです。

※2回続けて特別なガイドプランのUPとなっていますが、当然ならが普通のクライミングガイドも
承っております。お客様のレベルに応じた決め細やかなガイディングを心がけております。
9月からは募集プランも開始します。お気軽にお問い合わせ下さい。