瑞牆山 マルチピッチ クライミングガイド 継続編 調和の幻想~左岩壁~奥壁~小ヤスリ岩

お天気の良い平日。静かな瑞牆山で、熱く燃えるお客様と共にマルチピッチクライミングを行いました。
この夏に予定されている「滝谷出合~4尾根ガイド」の予行山行も兼ねてのガイディングです。
お客様のご依頼は、「ヘトヘトになるまでの継続登攀」
北アルプス等の山岳地帯のクライミングで本当の限界まで出し切ってしまったら
遭難してしまいますが、山岳地帯と比べるとアプローチが近く、
外的な危険の少ない瑞牆等で自分の限界付近まで登りこんでみるというのも貴重な経験になります。
もちろん、トレーニングとしても最適かと。

末端壁「調和の幻想 5.10a 5P」からスタート。
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瑞牆山 マルチピッチクライミング開拓プラン 調和の幻想~奥壁~小ヤスリ岩

かなり特殊なご依頼を頂きました。ご依頼内容は、瑞牆でのマルチピッチ開拓プランです。グランドアップによる4~5ピッチほどの開拓クライミングをご希望でした。(当然ながら)お客様がリードしてバリバリと開拓するわけではなく、主に私がリード・開拓するスタイルや様子を見てみたいとのことでした。トポの無い冒険的なクライミングをしてみたいとも。
瑞牆で4~5Pのマルチとなるとカンマンボロン~十一面岩周辺に落ち着きます。この周辺で、はたして未踏のおいしいラインはあるのか。偵察を重ね、この地に精通する開拓クライマーにもご相談しながら目的のラインを定めてガイド当日を迎えました。目指すラインは奥壁のズルムケチムニーの右にある顕著なクラックライン。

奥壁 ライン1

奥壁全景 小ヤスリ岩ピークより

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太刀岡山 マルチピッチクライミング 右岩稜~左岩稜~右岩稜左のカンテ

梅雨明け直前、どんよりと暗い曇り空の元、太刀岡山に行って来ました。
瑞牆は条件悪かろうと太刀岡にしたのですが、夕方までバッチリクライミングを
楽しむことができました。
やはり、太刀岡山は雨に強い岩場だなあと改めて思った次第です。
クライミング&ガイド仲間の今井ケンシとマルチ継続の一日でした。
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ROCK & SNOW 2014 夏号 No.64 パタゴニアの記録


随分遅くの告知になってしまいましたが、
ROCK & SNOW 2014 夏号 No.64に、2014年1月のパタゴニアクライミングが
友人のジャンボによって紹介されました。ティト・カラスコ西壁の新ルート開拓です。
1ヶ月半も居たのに、ずっと悪天続きでまともなマルチピッチクライミングも
できずに帰国を待つという状況に追い込まれた遠征でした。
帰国予定日から晴天周期が来るというなんとも皮肉な展開でしたが
帰国を何とか延ばし、2日間に賭けたクライミング。
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素晴らしいラインの新ルート開拓を終えて24時間行動の末、
最後は走って下山。あと5分遅れていれば
チケット破棄というギリギリのタイミングでチャルテンを後にしました。
「与えられた条件の中で、やれることはやった」
そう振り返られるパタゴニア最終日でした。

こちらにも、ジャンボの手記が載せられています。

瑞牆マルチ 十一面岩 奥壁~小ヤスリ岩

友人と、瑞でのマルチピッチクライミングを楽しんできました。
今日のコンセプトはマイナールート継続登攀。
十一面岩奥壁ズルムケチムニー5P~一粒の麦6P~小ヤスリ岩~オマケで正面壁 右岩稜のラインを試登。
緑に囲まれたピークに立つ気持ちよさは、瑞牆マルチの魅力ですね。

小ヤスリ岩

小ヤスリ岩のピークでくつろぐクライマー 奥壁ピークより

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岳人7月号


岳人7月号の特集「6人のクライマー 30の質問」にてインタビュー記事が掲載されました。
また、友人のジャンボの連載「アルパインクライミング考」にて、昨年のアメリカツアーでの
一幕、ザイオン・ムーンライトバットレスでのチームオンサイトの模様も紹介されました。
あの登攀はマルチピッチクライミングの魅力を強烈に感じることができた素晴らしい物でした。
このHPでも、近いうちに紹介できたらと考えております。

2014年6月30日 | カテゴリー : お知らせ | 投稿者 : yusuke